私は、営業職で入社したのですが、これまで他の人とは少し違う道筋をたどってきました。
入社してようやく仕事にも慣れ、自分で考えて営業できるようになってきた頃、交通事故で腰の骨を折り、4ヶ月間の入院を余儀なくされました。手術をせずに済んだものの、あと1㎝ずれていたら半身不随になっていたかもしれないほどの大怪我で、入院中はずっと病院のベッドのうえでした。痛みがなくなった後も、ベッドでの不自由な生活は続き、つくづく健康のありがたさを痛感しました。
その後無事退院したものの、営業現場に戻るには体力的にまだ無理があったため、一時的に本社の管理部に在籍。この時期に、「一枚の契約書がいかに大事か」「在庫管理が会社の損益にどう影響しているか」「社員一人ひとりの印象を通して、世間は会社をどのような目で見るか」等、規定がある理由や意味を考えさせられました。約1年半の間、営業現場から離れていましたが、回り道をしていろんな経験をしたからこそ、沢山の気づきに出会うことができたと思います。
私が入社当時お世話になった店長は、大変気遣いのできる人でした。今思い返してみると、それだけたくさんの経験をしてこられた方なのだと分かります。私もこの怪我があったからこそ、周囲の人の思いを少しは感じられるようになったのだと思います。「お客様の思い」「上司の思い」「同僚の思い」「部下の思い」を大きなプラスに変えて、温かい営業ができるようになりたいと思っています。
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